気密測定
日取りを会社が休みの土曜日に設定してもらいました。
私と妻と子供2人、それに工事中の家が見たいと言っていた私の両親の6人で押しかけました。
午後2時から測定開始ということで、冷たい飲み物を持って現場に向かいました。
既に現場監督のTさんと設計のAさんが準備を進めていて、気密測定士の方も機材のセットアップが終わっているようでした。
測定前に気密測定士の方から説明がありました。
・測定はJISで定められている方法で行う
・次世代省エネ基準では、関東地方が含まれるIV地域(主に関東以南)では、C値は5cm2/m2(床面積)、北海道などのIやII地域で2cm2/m2が基準となっていること。
・一般に高気密住宅と呼ばれる場合は、2cm2以下が目安
とのことでした。
測定は2回に分けて行われました。
1回め・・・サッシが無いものとして、工事の成果を純粋に測定する。そのため引き違いのサッシはプラスチックのパネルとテープで塞ぐ。
2回目・・・生活する状態を想定し(厳密にはこの後にアンテナなどの配線工事で壁に穴を開けるが穴の周りを埋めるので無視できる)、引き違いサッシを塞いでいたパネルとテープをはずして測定する。
■1回目の測定中です。三脚のうえのメガホン状の機械で部屋の中の空気を窓の外にファンで排出しています。(気圧差を作っています。写真では計器の表示が小さくて見えにくいのですが、上段真ん中の「圧力差Pa」は43.6Paを表示しています。50Paの内外圧力差で測定しているのでしょうか?)部屋の中にいても耳がキーンとなるような強烈な負圧ではありません。ほとんど何も感じませんでした。
■結果がでました。
測定終了で数値が出たので排出ファンを止めたので室内外の圧力差は0表示です。
室内温度=25.9℃
室外温度=28.9℃
総相当隙間面積=38cm2
→床面積1m2当たりの相当隙間面積 = 0.19cm2
窓と玄関・勝手口を全て閉め切った状態で、3℃の温度差がありました。気温差は圧力差の補正に使うそうです。
気密もそうですが、断熱の効果も実感しました。
■2回目の測定前に、引き違い窓を塞いでいたものをはずします。
■2回目の測定結果です。
室内温度=26.1℃
室外温度=29.4℃
総相当隙間面積=40cm2
→床面積1m2当たりの相当隙間面積 = 0.20cm2
引き違い窓の気密性が意外に高く、1回めとほとんど同じ値でした。
サッシの性能が良くなっているんでしょうか。南側の掃き出しの引き違い窓の下部の合わせ目のところに指を近づけましたが、かすかに空気が入っている感じでしたが、すうすうする程までではありませんでした。
現場監督のTさん・設計のAさんも、良い測定結果で合格とのことでした。
これまでどこの現場でも0.5cm2/m2以下にはなっているとのことでした。
手間を掛け丁寧に造り上げてこられた大工の皆様、ありがとうございます。
本日は、お疲れ様でした。
上棟の時と同じように、端で見ていただけなのですが、終わったときに、ほっとしたのか疲れていました。
気密がしっかりしていることが前提で、計画換気や冷暖房のコスト削減・水蒸気のコントロールが実現できるので、良かったです。
後は、建て主の過ごし方の話で、窓を開けて外の風を取り込みたい良い季節には南と北の窓を開けてさわやかな風を通し、真夏・真冬やじめじめ梅雨のときには窓を閉めて計画換気と冷暖房で過ごすように、うまく使い分ければよいですね。
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