カテゴリー「100 読んだ甲斐があった本」の記事

2010年12月28日 (火)

『健康』でつくる省エネ住宅

住む人が何処に重点を置いて予算配分するのか。
デザイン・内装・設備にかけるか、断熱・気密・換気にかけるか、伝統工法にこだわるか。

・建てる地域や近所の様子によっても違うかもしれません。
 夏でも朝晩は心地よい風が吹き、冬も温暖な住みやすい地域かもしれません。

・我が家のように、南方向に化学工場があって、夏は南風に乗って匂いが辺り一帯に朝から晩まで漂う地域もあるでしょう。


建てる家は住む人が決めます。工務店の提案や考え方が、建てる人の考えと合えばいいですね。

そんなことを思い浮かべながら、たまたま書店で
”健康”と ”省エネ”というキーワードで目を引いた専門雑誌を開いてみました。
「建築技術」2011年1月号  『健康』でつくる省エネ住宅 です。
1012230006_3 

101~189ページまでの特集です。
見出しと、気になった部分を書き出して見ました。

1.『健康』でつくる省エネ住宅
1.1.省エネ住宅の変遷と今後の行方(南雄三)
  北海道ではドラム缶の単位で全室暖房していたので、高断熱・高気密化で省エネ効果は明白だった。
  本州以西では個別暖房の家ばかりで、無駄にエネルギーを使っていないため、断熱化しても省エネ効果は出てこない。
  「暖かい」と快適性を訴えても「そんな贅沢は要らない」となる。
  そこで、最後の砦が「健康」だったのだ。

1.2.健康住宅のこれまでと今後の展望(南雄三)

1.3.エコハウスは健康が先導して進めるもの(南雄三)
   ・大震災よりはるかに多くの人が入浴中になくなっている。
     阪神・淡路大震災:6500人近く
     入浴中:14000人/年
     (入浴中の大半はヒートショックによる物と推定)
   ・建物と健康のかかわりを科学を知った建主が自分自身で判断するのに任せることが本物。
   ・やはり寒い家は嫌だという建主が多くなれば、伝統建築や寒い建築は変わらざるを得ない。(しかし)省エネを義務づければ、美しい数寄屋造りや伝統の技を継承する建築は一挙に消滅してしまう。寒いと健康にどんな影響があるかを理解しながらもなお数寄屋造りや伝統建築で家をつくりたいというのなら、それは個人の自由である。してはいけないのは、業者が個人の都合で自分の主張を押しつけることである。
   ・10℃以下にしない。
    国民に「建物と健康の科学的なかかわり」を認識させる行動を取る一方で、業者には次の提案をしたい。高断熱・高気密で頑張っている者にではなく、その領域に踏み込めない者たちに対してである。それは、『家の中に10℃以下の部屋をつくらない』ことを、業者の責任において実行することである。
    非暖房室が10℃以下になると結露が起こり、朝までに寝室も含めて、廊下、便所などが10℃以下になるとヒートショックの危険が生じる
    全室暖房とか高断熱・高気密とかいえば重苦しいが、家の中に10℃以下の部屋をつくらないと言えば、少しは気になるだろう。でも簡単にこのレベルはつくれない。
   ・そして貸家では健康評価により劣悪だと評価されれば家主に改善命令を出す所まで、健康住宅を発展させていきたいものである。
   ・人はまず安全を求め、安全が確保されれば健康を求め、健康だからこそ快適を求めたいと思う。安全と健康をまず確保すること、住宅設計の基本は、安全と健康にある。健康を維持増進するためにエネルギーが多く使用されることになったら、知恵を持って省エネを図る。順番は、「健康が先で省エネが後」。ついでに、「断熱が先で創エネは後」も付け加えておこう。

2.対談1
2.1.「健康」と「快適」の正しい議論をしよう(田辺新一・南雄三)
  ・今でも「お年寄りが寒くないと言っているから、昔のままでいいんだ」、と言う建築家がいます。しかし高齢者になると暑さ寒さを感じにくくなるのです。知らず知らずのうちに、熱中症や低体温症になることが問題なのです。
  ・加齢によりそれがだんだん減退していきます。その減衰カーブをなるべく下げないのが、(健康)「増進」です。減衰カーブを緩やかに下げる、と言っても良いかもしれません。PPK(ピンピンコロリ)が理想といわれますが、無くなる前の日まで元気でいたい。・・・その中で住宅は意外と大きな役割を果たしているのではないか、と言うことです。
  ・住んでいる人に「自分の家がどんな状態か」を気づいてもらうことが大切です。住宅が健康に与える大切さを説明したい。自分の家は本当に寒いのか、すべりやすいのか、転落しやすいのかなど、日常生活のなかで他と比較できないもので比較してみることがチェックリストの考え方です。また、居住者に、「自分の家は平均値に対してどのくらいか」を認識してもらい、もしそういうことがあったら、「こういう改修」とか「こういう建て方をすればいい」というメニューを用意することです。
  ・もう一つは、住宅のプロを対象に「これは基本ですよ」「これは推奨しますよ」「選択できるもので、あなたがもし好きなら、増進するために選んでもいいよ」という、ガイドラインをきちんと示すことだと思います。最終的には、国民が住宅にきちんと投資して欲しいと思っています。

3.日本における健康住宅の取り組み
3.1.「健康維持増進住宅研究委員会」の取組み(坊垣和明)
3.2.シックハウス法とその成果(林基哉)
3.3.CASBEE戸建-健康チェックリスト(清家剛)
  ・「CASBEE-健康」既存住宅において居住者自らがチェックするための簡易な診断ツールであり、居住者本人に住宅の問題点に気づかせ、その問題点の改善、さらには専門家によるチェックを受けた上で改修へとつながる事を期待するものである。このツールはあくまで自己診断であるため、専門家を介さない。

4.健康・快適を科学する
4.1.温熱と快適(田辺新一)
  ・温熱環境分野で用いられている協議の熱的快適性とは、一般にネガティブな状態で熱的不快を感じない状態を言う。これに対して、積極的な「快適感」も存在する。自然界の時変動に伴う快適性を、人工環境の中に取り込むのは長年の夢である。しかし、変動を伴う刺激は繰り返して居住者に快適感をもたらすわけではない。最初は気持ち良くても、しばらくすると不快になる。長い時間を過ごす住宅では、暑くも寒くもなく不快がない状態をできるだけエネルギーを使用せずに維持する、という考えが大切になる。
  ・局部温冷感による不快の主要因は、不均一放射、ドラフト、上下温度分布、床温度の4つである。
4.2.断熱と健康(岩前篤)
  ・暑さ寒さはむしろ精神的な克服対象に位置づけられ、快適性を求める高断熱化は”贅沢なもの”、といったイメージもないわけではない。
  ・欧米では、断熱は、コストはかかるが良い物である、という確固たる共通認識があるように思うが、この国では断熱がよくない、いわゆる「断熱悪論」と随所で出会う。断熱材を用い、内外の環境の差を拡大することは、建物にとっても、人間にとってもよくない、という考え方であるが、これもこの国の特徴の一つと言ってよい。
  ・WEBで2万人調査
   寝室の窓仕様からその家の断熱グレードを推定。(アルミでガラス1,2枚=各3,4のグレード、樹脂でガラス2,3枚=各5,6のグレード、木でガラス2枚以上=6のグレード)というグレード順。
   (戸建てor集合住宅から)転居後の断熱グレードとせき・気管支喘息などの改善率をグラフに示している。
4.3.空気と健康(田島昌樹)
  ・この例では、大人は1日に1Kgの食事を摂り、3Kgの水を飲み、30Kgの空気を吸っており、しかも1日に実に90%の時間を室内で過ごすかとから、私たちが、いかに室内空気に対して注意を払う必要があるかが示唆されている。
4.4.健康を増進する浴室(大塚雅之)
4.5.健康を増進する寝室(都築和代)
4.6.健康を増進する街(白石靖幸)

5.健康住宅の実践
5.1.健康住宅の設計(小泉雅生)
5.2.シックハウス対応住宅(濱田ゆかり)
5.3.電磁波過敏症対応住宅(江藤眞理子)
5.4.ケミレスタウンプロジェクト(花里真道)
5.5.自立循環型住宅「省エネルギー改修版」に見る健康改善(早津隆史)
5.6.住宅医ネットワーク(三澤文子)
5.7.バウビオロギー(石川恒夫)

6.海外における健康住宅の取り組み
6.1.英国のBuildingPathology
6.2.欧州の健康住宅評価制度
6.3.北米での建物のダンプネスへの対応

7.対談2
7.1.『健康』で住宅の話をしよう(星旦二・南雄三)
  ・NNKとPPKはどこが違うかは、要介護か元気かの違いです。高齢者の方は「ねんねんコロリ」はよくご存じです。
  ・医療費に35兆円かけるならば、すぐれた住宅に20兆円かけて欲しいと思います。
  ・「家の設計で一番重要なのは健康だ」という言い方をしたらいけないんですかね。例えば、今度CASBEE健康チェックリストができて、それが始まる。既存の家を評価するときや調査するときに、健康の目で見ることは非常に重要なことだと思います。
  ・CASBEEのチェックリストもそうですが、健康にとってより望ましい大事なベースになる部分と、推奨の部分に分けています。ベースの部分は法規制で一定程度「少なくともこれ以下の住宅は貸し出してしてはいけません」という考え方は、ぜひ取り入れて欲しいですね。

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2010年9月17日 (金)

梁と桁の違いは?(その3)~木材へのそれぞれの思い

9月14日のブログ「梁と桁の違いは?」で、

「今さら人には聞けない木のはなし」林 知行 著 の感想を書きました。

日経ケンプラッツ 建築・住宅の
ケンセツ的視点
「木は生きている」という誤解  2010/09/14

は、編集長が著者をインタビューした記事です。

「読者のコメント」が、共感から反感まで様々であることに、興味を持ちました。
木材に対する思いは人により様々ですね。

本1冊読めば、著者に対する印象も変わるでしょうが、
内容が選択される記事では、その記事の出来次第で、
読者にさまざまな思いを抱かせてしまうことがよく分かりました。

「読者のコメント」には、著者本人からと断り書きのあるコメントがあります。
本人だとすれば、この記事が与える印象は、著者の意図からずれてしまったようです。


また、著者も言及しているタイトルは、

 「木は生きている」という誤解
       ↓
 「製材は生きている」という誤解

としなければ、なんのことやらである。

・”木”と言ってしまうと、成長中の木にも死んでいる細胞の部分がある(でもこの場合、1本の木全体を見ると生きているので誤解ではない)。

・建築に使われるときに、材料としての木材が生きているかのような振る舞いに見える(調湿など)場合の木を指しているのか。

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2010年9月16日 (木)

梁と桁の違いは?(その2) 書き忘れた大事なこと

「今さら人には聞けない木のはなし」の本のつづきです。

【その40】梁と桁の違い
 屋根の三角形が見える側が「妻」側。「妻」側の柱の上で横に組むのが「梁」。
 「妻」とは逆に屋根の三角形が見えず屋根が見える側が「平ひら」。
 「平」側の横架材が「桁」。
 
  上棟時の写真で示しました。切妻屋根の三角が正面です。
  09041600572

  屋根の三角の側の妻側が梁です。

  長手方向が「桁」と書かれている本があったように思います。
  寄せ棟・入母屋の場合の考慮からでしょうか。
  方形(ほうぎょう:四方とも三角が見える。四角錐のとんがり屋根で棟木無し)の場合は困ります。
  平らな陸屋根は構造・雨仕舞いの点なのか、木造では採用しにくいようです。

  うちの場合は、梁間方向の方が桁行より長いので、
  長い方が桁とされると混乱します。

  写真の切妻屋根の場合は、「屋根の三角が見える側が梁」です。
  妻側に玄関があるので、「妻入り」です。


■大事なこと
  最も重要なのは「健全な懐疑精神」を持ち続けること と、【その50】の最後に書いてあります。
  ★鵜呑みにしないと言うことです。
  筆者は、半分冗談・半分本気で、【その50】の最後に
  例えば、人間国宝の技能者が言っていることだからといって無条件に信じ込まない方がいい。ましてや、森林総合研究所の研究コーディネータの言っていることであればなおさらである
  と書いて筆を置いている。
  コーディネータとは筆者自身のことである。
  

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2010年9月14日 (火)

梁と桁の違いは?

本物大好きさんの日記」で知り、読んだ本です。

「今さら人には聞けない木のはなし」林 知行 著
日刊木材新聞社のホームページからのみ、購入できます。
 一般販売して欲しいですね)

1009130001



家造りの本ではないのですが、木に興味のある方は、是非とも読みたくなるでしょう。
50の話題がありますので、紹介しすぎないように、いくつか見てみます。
★部分は私の感想です。


【その40】梁と桁の違い
 ★家造りの入門書を読んでいて、どうもこの違いが理解できませんでした。
  本書での説明は、明快です。
 屋根の三角形が見える側が「妻」側。「妻」側の柱の上で横に組むのが「梁」。
 「妻」とは逆に屋根の三角形が見えず屋根が見える側が「平ひら」。
 「平」側の横架材が「桁」。
 橋桁の「桁」。
 三十三間堂は桁方向に延ばしていった建物。


【その3】木の年輪幅は本当に南側が広いのか
 ★う~ん。どうでしょう。一体誰が広めたんでしょうね。

【その1/14】板目板が反る理由/木材の収縮率が放射方向と接線方向で異なる理由
 ★板目の板の反る理由・原理が、難しかったですが分かりました。

【その6】木材の含水率が一般人の思いつく含水率と異なる理由
 木材の含水率は、木材がカラカラの重量を基準に(乾量基準含水率)計算する。
 木材=全乾の木材(カラカラ)+含有水分 のとき、
   乾量基準含水率=含有水分/全乾の木材(カラカラ) ←こちら
   湿量基準含水率=含有水分/[全乾の木材(カラカラ)+含有水分]
 この理由について書いてあります。

【その11】樹木は生きているのか
 樹木の細胞が隅から隅まで生きているわけではなく、むしろ死んでいる細胞が多い。
 ★私が思いをめぐらして感動したのは、木は死んでいる部分と一体化しながら、
   養分が不要な死んでいる部分の機能を利用して、生存競争に挑んでいること。
   人ならば、髪・爪・歯などの細胞が死んでいたとしたら(知らないんです)
   それと同じ事なのかなと考えていました。

【その20】人は死んだらどうなるのか
 炭素の循環の話です。
 斎場から放出されたCO2を、植物が光合成で取込み、例えば野菜になったら
 それを食べた私は、亡くなった父の炭素を取り込んで、
 体の一部にしているかもしれません。
 輪廻でしょうか。深いですね。

【その23/27】辺材と心材/未成熟材と成熟材
 死んで心材になるとき、蓄積していた養分を防腐・防菌効果の高い物質に変える。
 また、水の通り道を塞いでしまう。この理由も書かれていますが、奥が深いです。

【その33】木の何がすごいのか
 光合成を軽々とやってのけるすごさ。
 (動物にはある)目も神経も脳もないのに、外界を捉え変化に対応している。

【その35】樹液の流れる音は聞こえるのか
 ★う~ん。どうでしょう。

【その36/42】タケについて/イチョウ・ソテツ・タケ・ヤシは針葉樹か広葉樹か

【その37】木材を一旦分解し、それを再構成して木質材料を作る理由
 たて継ぎ材、集成材、合板、LVL(単板積層材)、パーティクルボード、ファイバーボードの製造工程が簡潔に図解されています。

【その39】合板(プライウッド)の何がすごいのか
 ★無垢材好きの方も、合板への理解を広げられるかもしれません。

【その46】建築士はいつどこで「木材」を学ぶのか
 現場での実践で学んだり、独学の方が多いそうです。
 特に大学の建築学科では一級建築士の受験に必須とは言えない木材学に、時間を割きにくいそうです。
 また、建築材料学の教科書における木材関連の記述に間違いが多いとのこと。

【その49】木材利用の意義を若者にどう伝えるか
 若者には、木を伐採して使うことは、環境破壊だとの意識があるとのこと。
 【その3】の話題で、「つかみ」をとって、炭素の固定化に話を向けるとのこと。

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2010年8月24日 (火)

住まいの解剖図鑑

本物大好きさんのブログで知り、読みました。
1,800円です。
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家造りを考えている方、まさに設計中の方、私のように住み始めている方
どの方にとっても、設計の「あたりまえ・ふつう」に潜む理由を説明している本書は、
興味深いページがいくつかあるでしょう。
また、設計の学問からの観点で整理された事柄に、なるほど!と思うことがあります。

本書の目的は、
建築系の学生を教えていて、必ず犯す設計上の初歩的過ちを注意する事から始まり、
欲が出て、実務を始めた若い設計士へも、
もっと欲が出て、建て主にもヒントになるようにと書かれたそうです。

「はじめに」で、これから自宅を建てようと考えているあなたへ として
 ・積極的に、設計に参加する必要がある。
 ・問題の原因と結果の予測は設計士と共有すべき。
 ・時間とお金と空間の制限から、何をCUTし、なにをGETするか判断・決断の場面で、
  判断基準のヒントになるような知恵を提供する
とあります。

もう建ててしまった、私が読んで、
  そうそう!これが大事だったよね!
  そうかな?
と言う点を、本の感想として書きます。
★印は、わが家の経験からのコメントです。

■和室 46ページ
和室ぐらい無いと。と考える前に、
和室に何を求めているか、要望の整理を促しています。
 ★建て主さんは、是非、整理すべきだと思いました。
  ・畳に寝っ転がりたい?
  ・客間が必要?
  ・赤ちゃん(パパも)の昼寝?
  ・床の間が欲しい?
  ・畳に布団を敷いて寝たい?

リビング→和室←(廊下)玄関 のダブルアクセスも紹介されています。

■ダイニング 52ページ
ダイニングテーブルは見かけよりずっと大きい。です。
★建て主さんは、平面図にその縮尺(1/100や1/50)に合わせて、
 持ち込むor買いそろえるダイニングテーブルと椅子の形を紙で切って
 置く場所を変えながら、間取りの確認が必要です。
 ※椅子と、椅子の後ろを通るスペースが意外に大きいのです。

■キッチン 56ページ
実は、小学校の家庭課で習っていた、
コンロ・まな板・シンクと、冷蔵庫の位置関係の話題があります。
★建て主さんは、冷蔵庫の位置に配慮が必要です。
 料理する人だけでなく、子どもやビールを飲むお父さんにも使いやすい位置を
 1度は考えた方がよいからです。

■ベッドルーム 68ページ
私は、畳に布団の生活ですが、
夜中にベッドにダイビングしなければならないような置き方はしないよう注意があります。

■トイレ、浴室、洗面室と水廻り 80ページ
これらは、スペースを取ります。
★建て主さんの共通の間取りの悩みと思いますが、
 1階は、これらの水回りとキッチンですぐに埋まってしまいます。
  なにをCUTしGETするかヒントがあります。

■庇 114ページ
小さくても意外と働きます。
★建て主さんは、窓の上のちいさい庇(霧除け)を、
 積極的の取り入れると良いと、私は思いました。
 普通の雨なら窓に雨が当たりにくくなり、掃除も楽です。
 (西日は避けられませんが)

■開口部 122ページ
学問的?に、開口部に4つの目的があることを示し、
窓なら、通行以外の3つの目的の組み合わせで、
FIX・高窓・板戸などの具体的な開口部を分類して見せてくれます。
整理されると、なるほどと思います。

■断熱・通気 128ページ
複雑な断熱事情ときこそ、基本に立ち返るということで、
基本的な事柄(熱の移動、空気を閉じこめて断熱など)の説明があります。
★最近の断熱・気密に詳しい建て主さんには、ちょっと物足りないだろうと思いました。

■風通し 134ページ
当たり前ですが、風は通したいです。
★建て主さんは、できるなら、その敷地に家を建てたたとき
 隣家との関係も考えて、季節・時間でどの方角からの風が通るか
 知っている方がよいと思いました。
 本書では、そこまで書いていません。
わが家は、南北より、東西方向の風向きが多いことに、
住んでから気づきました。
※24時間の機械換気を、”スキマ風を人工的に起こすようなものです”と書いています。
 実際住んでみると、”空気の入れ換えをコントロールして行うこと”ぐらいに書いて欲しいかなと思いました。
 お宅によっては、外がうるさかったり、臭気があったり、粉塵があったり、
 窓を開けた風通しをしたくない場合があります。
 (わが家は化学工場からの臭いが夏の南風に乗ってきて気になります)
 そんなときには、24時間の機械換気を最大限に活用します。
 
■駐車スペース 158ページ
クルマは見かけよりずっと大きい。
★建て主さんは、クルマと、庭や部屋の広さのどちらを優先するか悩むと思います。
 ドアを開けて乗り降りできること、出し入れのしやすさ。
 わが家は、クルマがありません。でも実家から車で来ること、将来のことを考え、
 庭をちょっとあきらめて、当初より広めの駐車スペースをとりました。
 クルマメーカーのホームページを見て、車体の大きさに唖然としたことを思い出しました。

■共有と専有(プライバシー) 174ページ
PUBLIC SemiPUBLIC PRIVATE のゾーンに分けると、
廊下は、PUBLICの玄関と、PRIVATEの個室を直結する機能・性質であること。
いわゆる”リビング階段”は廊下で個室を直結させず、SemiPUBLICのリビングが間にあることに、あらためて、認識させられました。
どちらが良いか?でなく、建て主さんがどちらにするか!だそうです。
★でもリビング階段になるように間取りを考えるのが、とても難しく、
  (階段が建物の壁づたいの中央付近に来て、そのほかのスペースが小間切れになってしまうのです)
  わが家は設計士さんに相談せず、よく考えたらリビング階段の必要もないなと思い、自分で断念したのです。

■基準線と壁厚 194ページ
狭い空間部分ほど、壁が厚く感じます。
壁厚が影響を受けている実例として、畳の大きさが1枚1枚違うことに、なるほどと思いました。
だから、畳屋さんが実測してから作るのか!
★建て主さんは、階段の横幅が思ったより狭くなることを確認した方がよいです。
 (手すり分も取られるし)

ちょっと紹介しすぎかもしれません。でもまだまだ話題があります。

★この本に無く、建て主さんが注意した方がよい点として、
 掃除のしやすさ、あるいはメンテナンスフリーについても、考えておくのがよいと思いました。
 例えば、2階のベランダではないところのFIX窓は外からの掃除が大変です。
 この点、横田建設さんではドレー・キップ(内開き・内倒し)窓を薦められるので、
 2階・小屋裏の窓掃除が楽です。
 でも、わが家では、2階のベランダの無い窓に、雨戸代わりのシャッターをつけたのですが、
 拭き掃除ができないことに、住んでから気づきました。

最後までありがとうございます。

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2010年3月 8日 (月)

生命保険の見直し

■住宅ローンを組んだら(団体信用生命保険に同時に加入するので)、死亡保障の生命保険を見直します。
 減額あるいは、昔の利回りの高い終身保険だけ残し、あとはより安い定期保険にしようと思います。
 遺族年金+αのα部分にどれだけ必要か、必要な分を民間保険に頼ろうと思います。
 あるいは、今の収入から保険に払える金額の上限を設定しその範囲で。

 賃貸のときは家賃も考慮した保証が必要だったかもしれません。
 持ち家になると家賃は不要です。

このくらいの意識で、ふと本屋で
「生命保険のウラ側」 後田 亨著(朝日新書)に目がとまり
読んでみました。
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”ウラ側”という表現は、なにやら怪しげですが、
筆者はニッセイを10年勤めた後、
独立して10数社の保険商品を扱う代理店を経営しているそうです。

本の装丁は目を引くために派手ですが、中身はとてもまじめに書かれていました。
例えば次のような内容です。
 ・公的医療・年金制度(「健康保険」「高額療養費制度」「遺族年金」)
 ・会社の福利厚生制度
 いまあるこれらの制度を理解し、その上で、民間保険に何を求めるか。

 ・さまざまな特約(通院・入院など)は割に合うか、理解できるか。
 ・普段から自分で話ができる簡単な保険にすべき。
 ・医療保険はいりません。
 ・がん保険は高いか?
 ・(これからは)保険で「貯蓄性」は忘れた方がいい。
 ・今入っている保険はどうするか。

 ・最初に断っておきますが、加入している保険の「保険証券」をチェックしようなどとはゆめゆめ思わないで下さい。そのような難しいことはプロにまかせましょう。
 ・プロの入る保険
 ・しつこい営業で困ったときに撃退する方法
  「入っておけば安心です」と説得されたらどうするか、契約が成立して安心するのは、当の営業マンだけです。として、応対方法が書かれています。
 (引用しすぎるのは良くないので、興味のある方は本を読んで下さい)

■以上盛りだくさんな内容で、通読後、見直しに意欲が湧きました。
 ・県民共済の元祖は埼玉県だそうです。ネット生保と比較検討しようか。
 ・いざというときは、家の修繕積立金を使うようにすれば、保険の特約に頼らなくとも入院・手術時にも安心かも、などと考えました。
  (修繕積み立ては2月から、給与口座から定期預金に強制的に振り替える方法で始めました)

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2009年4月 7日 (火)

資産になる家・負債になる家

今日は、字ばっかりなので、人に見てもらうというより、ブログの基本の自分の日記です。

●つい、買って読んでしまいました。

●「スラスラわかる断熱・気密のすべて」がとてもためになった本だったので、

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●その著者が編んだ本「資産になる家・負債になる家」を読みました。2002年に第一版なので、少し古いことを割り引いて読みました。

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●帯にある「自分勝手な家が損する時代」のキャッチコピーは、自分を含め注文住宅を建てている建て主にとって、神経を逆なでする文句です。

●ここでいう”自分勝手”はやめてとは、自分がこの世からいなくなったときや、万一売らなければならなくなったときに、少しでも資産価値のある家にしておこう。という意味合いだと読みました。長持ちして修繕しやすく間取りの変更も比較的容易にでき気持ちよく過ごせる家です。

●「はじめに」に、こう書いてあります。「将来、あなたの家は高く売れるのか?それとも損して売ることになるのか?『そんなこと聞かれても、私はこの家を売りません』という答えが返ってくるに違いありません。(中略)だが、世の中には不思議なことがあります。二千万円で建てた家が十五年後に二千万円で売れ、そのローンは所得控除されるのです。」

●この本で、私が共感したのは、2章の次の箇所です。

・今の住宅ローンは生命保険(団体信用生命保険への加入)を担保にしている命がけの借金であるが、企業が銀行から借りるときはこんな事はないです。

・欧米先進国では命がけローンではなく、モーゲージローンという物件担保ローンを利用している。住宅ローンは建物の価値に応じて貸出金額が算出される制度。建物の借金は建物の価値で補う。

・住宅を建てるのも工場を建てるのも基本的なスタンスは同じで、企業がお金を借りるときと同じコンセプトで貸し出されると考えればよい。

・アメリカでは住宅ローンが払えなければ、住宅の土地・建物を返せば借金がなくなるという制度(ノン・リコースローン)が一般的に利用されています。

●ちょっと長い引用で良くないかもしれませんが、66ページから

■家を資産にする 南雄三

 良い家をつくりましょうといえば、それは自分のためだと考えます。十五年後に高く売れる家にしましょうよといえば、売る気はないといいたがります。家は自分の都合で建てるものと錯覚している日本人の住宅観です。

 そんな日本人に田鎖氏は、家は住む人の気持ちでつくられてきたわけではなく、行政や金融の都合でつくられてきたのだといってのける。騒がしくなってきた中古住宅市場の活性化だって、住む人が儲かるためにやるのではなく、金融の都合でやるものだといいます。

 欧米の住宅ローンは家に価値を見てそれを担保にしますが、その担保が意味を持つためには中古住宅市場の存在が不可欠です。中古になっても価値があるからこそ家に価値が見いだせるのです。日本のように建てたそのときが最大価値だとすれば、年々目減りする価値に値段は付けられません。

 日本の家は十五年でタダになり、土地も値下がりする時代になって、住宅ローンは人の収入を当てにします。年収の五倍の貸し付け限度は大きすぎます。ローン破綻したら、連帯保証人を当てにし(たかお追記→最近は保証会社)、それがダメなら一生涯返済を求め続け、自殺しても返してもらうために生命保険が掛けられます。まさに命がけローンです。年に三千人もの人が住宅ローン自殺に追い込まれています。日本人はなんてお人好しなんだと田鎖氏はいいます。

 それでも住宅ローンは企業債権に比べたらはるかに安全ですから、金融業界はどんどん市場を大きくして欲しいと熱望します。新築がダメなら中古住宅市場が活性化すればよいのです。

 そこで、金融業者にとっても家をつくる人にとっても、共通して利益のあることは、家を資産価値として捉えることです。家が古くなっても価値を維持していれば、ローン破綻しても借金をチャラにすることができて建て主は命がけローンから脱出することができます。金融業者だって生命保険を掛ける必要が無くなります。資産価値のある家には金利を下げてもいい。逆に資産価値のない家には金利を高くしなければなりません。

 自分の都合で家をつくっているつもりですが、いつの間にか命まで預けている。皆の都合で家を考えれば、それは価値を形成して自分の資産になるとともに、有益な社会資産にもなるのです。

●家は幾分公共的なもので資産価値のある家を建て、ライフスタイルの変化に合わせて住み替えをする考え方が語られていますが、頭では分かっても、農耕民族的な私には建てたら絶対人に売らない。一生懸命考えて注文し建ててもらっている家を売るなんて、もったいないと思ってしまいます。でも、金融機関は土地の査定だけでなく、家の価値を判定して欲しいですね。一生懸命考えて住みよい家を建てているのですから。土地家屋調査士って家の資産価値を判定する仕事じゃないんでしょうか。→Wikipediaを見ましたが、不動産の表示登記に関する調査・測量と、登記の手続きを行うだけで、資産価値までは見積もらないようです。中古市場活性化のためには、中古自動車の価値や質草を評価するように、住宅も共通基準に従って資産価値を評価して欲しいですね。そうすれば、安心して中古住宅を買えるというものです。良い家は次々と住み続けられ、資産価値のない家は仕方なく壊され、建て替えられる家は資産価値のあるものにして行くことで、日本の家はストックの時代になって行く。というように読めました。

●最後まで読んで頂きありがとうございました。

●今日帰宅途中に現場を見たら、仮設の水道がようやく設置され(これで工事の方は水に不自由ないですね)、給排水管が工事されていたようです。明日朝写真を撮ります。

●ケンプラッツに、うちの長男が3年後に通う小学校が掲載されていました。立て替え前は小学校だけでしたが、児童クラブ・コミュニティーセンタ・保育園が併設されました。内装に木がふんだんに使われているといいですね。もっと言うと外断熱でLow-E複層ガラスだと省エネルギーになりいいですね。学校や保育園は一般家庭に比べて窓ガラスの割合が多いですから。私の頃の小学校(昭和46~52年頃)は寒く、プレハブ校舎は暑く寒かったです。断熱のだの字もないトタン板とベニヤ合板の建物だったので。子供は風の子で乗り切っていました。

http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/building/news/20090303/530800/

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2009年3月 8日 (日)

内装の素材・建材の本

「こだわりの家」さんのブログで紹介されていた本を買って読みました。

住宅・インテリアの基本がわかる 素材・建材ハンドブック[スタンダード]

ここから買えます↓

http://www.xknowledge.co.jp/book/detail/28320611

セキスイハイムのインテリアコーディネータが持っていた本だそうですが、注文建築の建て主が内装を考えるときにも基本から図で説明されていて良いと思います。内装の素材について戦後から現在までの流行り廃りに触れ、現在はこうなっていると、カラー写真が豊富に使われ、分かりやすかったです。

例えば、ロックウールってよく聞きますが、いったいなんだろうと思うとカラー写真もあります。

そのうち、「注文住宅を建てる建て主のための本」なんていうのが出るかもしれませんね。でも市場は狭いか。

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冒頭の、「戦後」がもたらした住宅素材の大変貌 では流れがざっとつかめます。

”産業側の需要開拓の場として、ものすごく希望に満ちた分野として住宅があったわけです”

戦前の木造住宅はごく一部の特権的な人たちが「旦那」として、大工、左官、建具屋、植木屋などを仕切って目利きのある「旦那」が育てていた。が、庶民は借家がほとんどだった。今は、「小旦那の時代」と呼ぶ。「旦那」ほど目利き実力は無いが、それぞれの趣味で住宅の素材についても色々言い始めている状況とのこと。私も色々注文をつけてます。

私がまたまた障子で感心したのは、2008年11月24日のブログで「障子の断熱性能が2重のカーテンでカーテンボックス付きとほぼ同等」と、意外に断熱するのだな、と感心していたのに加えて、この本では、138ページで、昼間は障子を通すと40-50パーセントの光の透過率で紙を通して拡散しやわらかい光が回る。とあり、その続きに、障子は夜間には壁の一部として照明光の反射面になる。透明ガラスの反射率10パーセントに対して、障子紙は35~45パーセント。光をやわらかく反射することで照明効率を高める効果がある。”と在ります。和紙ってすばらしいですね。

いつもの本の紹介のように、目次を拾います。

■床材

無垢、複合、竹、コルク、畳、籐・サイザル・ココヤシ、リノリウム、ビニル床材、三和土、洗い出し、石材、床タイル

■壁材

土壁、漆喰、既調合左官材(珪藻土・火山灰・漆喰系など)、壁タイル、壁紙(ビニル、輸入不織布、和紙、紙、織物、刺繍など)、漉き模様の和紙、染め紙

■天井材

和室、数奇屋風、リビング

■建具

襖紙、障子紙、木製内装ドア・引き戸、樹脂の面材、サッシ

■造作材

針葉樹、広葉樹、床柱、竹材、集成材、突板、合成樹脂オーバーレイ、金属、人工大理石

■塗料

漆、顔料と油、柿渋、ベンガラ、亜麻仁油、ポリウレタン樹脂塗料、自然系塗料(天然樹脂、ワックス・ロウ、オイル、ワニス

■下地材

合板(ベニアコア、ランバーコア、針葉樹)、ファイバーボード、パーティクルボード、ハードボード、MDF、インシュレーションボード、LVL、PSL、OSB、せっこうボード、セメント系ボード

■断熱材

無機繊維系(グラスウール)、発泡樹脂系、羊毛、セルロースファイバー、植物繊維、炭化コルク、ポリエステル繊維系

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2009年2月21日 (土)

あたり前の家

私がよくおじゃまするブログakehomeさんから、家造りの本として紹介してもらったものです。

この本は、ひと呼吸おいて、今の家の造り方を見直しませんか、自然素材はいかがですかと語りかけてきます。

副題にあるように「石油化学建材に頼らない、長く使える家」というのが目指す方向ですが、ゼロにはできないのでなるべく減らしてはというものです。

協賛している建材会社や取り上げた素材に偏りがあるのは仕方がないですが、「そうだよね」とうなずきながら通勤電車の中で読みました。

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 それを実現されたakehomeさんのお宅の完成内覧会(越谷の大袋駅から行きました)に、今日おじゃましてきました。床は吉野桧の無垢フローリング・腰壁と天井のほとんどは桐材・壁は珪藻土(部屋により微妙に異なる色を使いコテの塗りパタンも変えて)です。ロフトの天井や壁は杉板張り。2階とロフトの柱の一つは和室の床柱に使う桧の柱をしつらえてあり、建て主さんの注文ですか?とアドバイザーさんに聞くと、社長さんからのものだそうです。玄関に大黒柱として7寸のケヤキ柱、階段の踏み板と蹴込みは無垢のケヤキ(確かケヤキは埼玉県の木だったと思いますと案内してくれたアドバイザーさんと話しました)。また、うちも使う予定の収納の3枚引き戸があり、これは大きく開いて便利ですよねとアドバイザーさんと話しました。廊下は建設会社さんの基本方針でメータモジュールだそうで広めでした。階段を上がりきったところの2階ホールの照明は建て主さんが選んだ可愛らしいものでしたし、2階洗面の左側の壁には、建て主さんが取り寄せたニッチというかガラスがはめこんである開き扉の収納が取り付けてあってどこにもない自分の家という感じがすてきでした。またステンドグラスも良い感じでした。とても気持ちの良い雰囲気なので本当はもう少し見ていたかったのですが、本当のお客様(わたしは依頼先を(株)横田建設さんに決めているので、今回、ご厚意で見せて頂いた)のじゃまになってしまうので失礼しました。

 お隣のうちも同じ建築会社さんで棟上げが終わったところで、構造見学会が同時開催されていました。大工さんの刻みだそうで桧や米松の無垢の木が良い感じでした。建築会社の社長さんと(私は依頼先が既に決まっていることをお話しした上で)少しお話しする時間があり、特徴を出さないと大手ハウスメーカーにお客さんが行ってしまうからとのこと。私の方は草加で地盤が良くないと話すと、このお宅もコンクリートの摩擦杭5mを使ったそうです。(うちは4mです)そんなこんなで十分特徴があり、地盤にもしっかり対応し、自社で大工さんを育成しているとのことですから、あとは、これから家を建てようという方が、私の依頼先の横田建設さんを含め、支払うお金が家造りで直接働く人と材料に使われ、注文住宅の醍醐味であるこうしたいという注文を吟味して実現してくれる建築会社さんと出会えるか、次第だと思いました。

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2009年2月 9日 (月)

NPO法人 家づくり援護会 の本

★書き忘れましたが、画面左側のカテゴリに「読んだ甲斐があった本」を追加しました。過去の記事で、本を扱った日の分をまとめています★

他の方のブログに書かれていたので、気になって読んでみました。

依頼先との相談・話し合いでうまくいかない場合は、非営利第三者機関の家づくり援護会を利用してください、欠陥住宅にしないためにも依頼先とうまくいかなければ第三者に相談してくださいという趣旨だと思います。

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■実用図解 木造住宅工事チェック・ハンドブック

(在来)木造軸組工法と2×4工法が対象になっています。

帯のタイトルが「業者まかせにしないで」と刺激的ですが、要は建て主は全て依頼先にお任せというより(請負契約はしているが)、自分の家をより理解して納得して完成させるために、建て主の素人の立場で、できる範囲で確認する方法が多くの図でわかりやすく書かれています。

従い、はじめに に書いてあるように、『一般の人がするチェック作業には限界も、節度も必要です。危険を伴うチェック作業や技術的な判断は専門家の手にゆだねるべきだと考えております。』とあります。

目次から拾うと

Step1準備工事:解体工事・地縄張り・地盤補強工事・仮設工事・給排水工事

Step2基礎工事:水盛・やり方工事・地業工事・鉄筋コンクリート工事・スリープ工事・基礎断熱工事・外部配管工事

Step3本体工事:基礎パッキング工事・建て方工事・防蟻工事・設備工事・屋根工事・サッシ工事・断熱工事・下地造作工事・防水工事

Step4仕上げ工事:外装工事・内装工事・住宅設備機器配線工事

Step5竣工・引き渡し:竣工検査

終章:家づくり援護会ガイド(困ったときの連絡先など、活動)、イエンゴ・サポートネットワーク、図面の見方、用語解説

■[建てる前]に読む本

注文住宅の方はあまり切実ではないかもしれません。89ページにあるように『家づくり援護会に相談に見える方の大部分は、いわゆる大量生産、大量販売を行っている業者や、売り立て方式、建築条件付土地売り方式といった方法で住宅を購入した人たちからのもので、注文住宅で家を建てた人からの相談はきわめて少ないのです。』とあります。それでも、どういう原因で問題が発生するかの実例があり、ふむふむと読みました。

印象的な点をあげます。

1)129ページ 不思議なことに、これほど迷いに迷いやっと家づくりを決意した瞬間、ほとんどの人は一日も早い家の完成を望むようになります。(略)まず、肝に銘じることは、家づくりを急いで得することなど何一つないということです。家づくりを急ぐ気持ちが無理な契約、無理な施工に結びつき、とんでもない結果を招くことがあると言うことを十二分に承知してください。

2)130ページから ●家づくりの主役交代 例えば、新しく完成した友人の家に招待されたとします。「自分たちで設計しました」という人はおおむね家のできばえに満足して、自信たっぷりで家を案内してくれます。ところが、「建築科の先生にデザインしてもらいました」という人は、「予算が限られていたから」とか、「先生が勝手に設計しちゃって」などと言い訳することが多いことに気がつきます。家を建てるとき、専門家にまかせればよい家ができると考えたら、まず後悔の始まりです。誰しも、自分の大切な物を買うときに人まかせにはしません。家づくりの主役はいまや、施工者の手から施主の手に移り、「建てるべき家」があるのではなく「建てたい家を建てる」、そして、「建てたい家」は施主が分担し、「建てる」部分は施工者が分担するというように、施主と専門家が分担を決めて共同で家づくりをしなければ納得のいく良い家はできない時代になったということです。

3)134ページ 要するに、良い暮らしというのは、家の広さや豪華さによって決まるものではなく、家の使い方や、暮らし方に対する住み手の創意工夫によって決まるものなのです。(略)居心地の良い空間とは、自分好みの空間であり、家づくりの究極の目的もこの自分好みの空間をいかに作り上げるかにあります。

4)135ページから 人生八〇年時代の家づくり 住宅の設計という側面から考えると、特に子供部屋について柔軟な考え方をすることで家の使い勝手が飛躍的に良くなります。アメリカで見たバンクス(Banks)と呼ばれる子供部屋のシステムは、子供がある程度大きくなる場では子供全員を一つの部屋で共同生活させ、自立できるようになった段階で、個室に分割して与え、子供が独立した段階ではホビールームや、ライブラリーとしてリタイア後の生活を楽しむ部屋に改造できるように考えられていました。

5)136ページから 基本プランの重要性 究極の家づくりは自分好みの家を造ることだと書きましたが、そのためには、家づくりの方針を決める最初の設計段階である基本プランを自ら行うことをお進めします。(略)基本プランでは「間取り図」を作るための条件を整理することが重要な作業となります。(略)他人にはわからない、家族の暮らし方や、こだわりを実現する場でもあります。基本プランを作る上で大事なのは、建築上の約束事や技術的な制約に縛られず、自分や家族の人生設計や暮らし方を具体的にイメージし、それを実現できる住まいのあり方を考えることです。★ブログ筆者コメント・・・イエンゴ設計教室という無料講座があり、イエンゴ設計キット(有料)を使って4回程度の講座で企画設計レベルの家づくりプランを完成させるそうです。私も時間があれば参加してみたかったです。ここで自分の要望を整理できると思います。

6)154ページ 断熱材の説明で発泡系としてポリスチレンフォームの説明に『断熱性が高い。燃焼時のガス発生やフロンの問題がある』と書かれているが、★フロンの問題はないとブログ筆者は認識している。(押出発泡ポリスチレン工業会のHPでQ&Aのコーナーや、押出発泡製品についてのコーナーで、発泡剤としてフロンは使用していない事が明記されている。

7)156ページ 地盤について 地盤対策不良によるトラブルが多いらしく11ページを割いている。土の構成模式図があり、不動沈下や圧密沈下の説明がある。

8)176ページ シックハウス対策に関連した法改正 これから家づくりを行うときに、デザインや色だけでなく、きちんとした仕様で計画されているか、換気計算、換気配置に対しても理解があるかどうかを判断の基準として、施工者を選ぶ必要も出てきました。★高気密ならなおさらですよね。

9)182ページから 施工現場との接し方 まず施工現場に対する基本的な認識として、建築中の建物をはじめ、工事現場に置かれている物の所有権は請負会社側にあるということを忘れないでくさい。(略)施工現場の全責任は施工業者が負っているので、いくら施主でも現場に立ち入り自由に振る舞うことはできないというのが基本のマナーです。★ブログ筆者・・・了解しました。以上を認識した上で、本からの抜粋をかきます。・・・どんな現場でも小さなミス、うっかりミスはつきものだと書きましたが、この小さなミスを小さい内に見つけて直すことが重要です。経験のある技術者が気づかなくても、他の目で見ると気づくミスも結構あります。気になったらどんなことでも遠慮せずにすぐに確認し、納得した上で進めてもらうのがよいでしょう。現場の監理者や検査機関に聞いてみるのもいいと思います。(略)どうしても疑問が残る時は、家づくり援護会の無料相談を利用するのも一つの方法です。 (★ブログ筆者補足→200ページには目安として30分以内で住むような相談が無料だそうです。) 施主自ら現場を見るというのは、職人さんとのコミュニケーションを図る上でも大事ですが、自分が家づくりの主役であるという認識を持つ上でも必要なことです。

10)232ページから 家づくり援護会は需用者の要請で、平成十四年以来、推奨業者を選抜しているそうです。平成十九年にはNPO「イエンゴ保証機構」が設立され、その保証機構への加入と完成保証の完全実施が原則として義務づけられ選抜されているそうです。237ページから40社強が紹介されている。「推奨施工業者一覧」は更新されることがあるためホームページで確認されたいとのこと。★ブログ筆者が推奨しているわけではないので誤解無く。このような会もあるのだなと思っただけです。

■NPO法人家づくり援護会(特定非営利活動促進法)に基づく法人http://www.iengo.ne.jp/

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