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2010年12月

2010年12月31日 (金)

住み心地(湿度:過乾燥・結露)

湿度は、複数の要因が複合し、
さらに個々の要因の状況が、それぞれのお宅によって異なるため
複雑だと感じています。

長くなったので要約をつけました。
<<要約>>
■冬の湿度はどれくらいか?・・・うちの場合
 今年の12月29日朝は、1階35%、床下39%だが、
 昨年同日朝は、それぞれ20%高い。
 理由は、基礎のコンクリートや、水分を蓄える機能のある材質の建材が、水蒸気を放出していたことしか思い浮かばない。

■過乾燥 (高気密・高断熱の場合)
 うちが、加湿器を使わず過乾燥とはいえない理由を9つ上げた。
 主な理由は、室温を18~21℃と低めにしている、透湿・調湿する内装材を多用し、第1種の全熱交換式の24時間換気のためある程度湿度を保っていること、と考えた。

■結露
 抑制策は、10℃以下の部屋をつくらない、24時間換気システムを稼働させるなど湿気をこもらせない、サッシ枠は熱を伝えにくいものにする(これから建てるか・リノベーションしなきゃできないか)。
 もしくは、昔の寺社のように建物を守る方に重点を置き、風通しをよくする。(人に堪える)



<<本文>>
■冬の湿度はどれくらいか?・・・うちの場合

我が家も、1年前と今という違いだけなのに、湿度がかなり違っています。

<12月29日朝6時半> (湿度は相対湿度)

    外気温  1階室温 1階湿度 床下温度 床下湿度
----  ------    --------  -------- --------  ---------
去年 7.5℃  18.9℃  51%  17.0℃  61%

今年 7.9℃  18.5℃  35%  17.0℃  39%
----  ------    --------  -------- --------  ---------

・お風呂残り湯を捨てていました。
・夜、洗濯せず、室内干ししていません。
・加湿器は使っていません。
・同じ温度・湿度計を使い続けています。(湿度計の誤差範囲±2%)

この違いは、基礎のコンクリートや、水分を蓄える機能のある材質の建材が、徐々に乾燥して水蒸気を放出していたとしか、説明のしようがありません。

去年の12月29日だけでなく、この前の冬は全体として、上のような高めの湿度でした。

我が家の換気は第1種全熱交換式なので、
外気を取り込むときに、室内の温度と湿度をある程度乗せ(加え)ます。

外気の相対湿度は測定していませんが、
温度の方は、上記、今年の12月29日の場合
外気7.9℃→[換気装置の全熱交換]→給気17.0℃ ~暖房~ 1階室温18.5℃
と言う具合です。

換気装置から出てくる給気の温度が17.0℃が床下の温度と一致しているのは、偶然です。
・床下は基礎断熱しているため、外との換気口は無いです。
・床下の温度は12月は18℃から17℃に下がり、1月はさらに16℃までゆっくり下がります。基礎のコンクリートが断熱され、地下の熱の影響もあるのか(不明ですが)、温度変化は外気の影響を受けにくく、緩やかです。


■過乾燥 (高気密・高断熱の場合)
我が家はそれほど、乾燥がすぎる程ではありません。

<あまり乾燥していない理由>
1)換気装置の全熱交換で、室内の湿気がある程度保たれる。

2)夜、洗濯したら室内干ししている。

3)夜、乾燥気味だと思ったら、風呂の残り湯を捨てず、風呂フタを一晩開けて浴室の戸も開けておく。
  これで35%が40%くらいまで上がります。湿度を上げすぎると家によくないです。
  (設計の打ち合わせ段階で、風呂の残り湯を使いたい話をしたときに、
   依頼先の横田社長さんに、いけませんねと指摘されました。
   率直に話していただけたことがよかったです)

4)透湿・調湿性の比較的高い内装材を使っている。
  ・壁のクロスは布。
  ・接着剤は小麦粉を加工したもの(製造元に透湿性を確認しています)
  ・玄関周り・トイレ・洗面所・和室・クローゼットはシラス壁
  ※以上により、室内の水蒸気が、石膏ボードや構造材(無垢)とやりとり(調湿作用が)されやすいのかもしれない。
  ・フローリングと窓などの枠材は、無垢で蜜蝋塗り(調湿効果)

5)金魚の水槽から若干水蒸気が発生する。ヤカンで水を1リットル弱足しています(1~2回/月位)
  ※もし熱帯魚なら水温が28℃前後なので、かなり水蒸気を出します。

6)道を隔てて、幅10m弱の川が流れているので、外気の湿度が他よりも高いかもしれない。

7)冬の室温を、朝方17℃~日中21℃に抑えている。
  →相対湿度は下がりにくいので、乾燥したと感じにくい。
  →上の12月29日の場合、6.5℃上げ、室温を25℃にすると相対湿度は23.5%に下がります
   ※湿り空気線図のフリーソフトは、”空気線図 フリーソフト”とgoogle検索するといくつかあります。

8)観葉植物
  ちっちゃなシャコバサボテン1鉢だけなので、無視できる範囲ですが、
  よく蒸散する植物の鉢が多いと、加湿効果がありそうです。
  (水やりの分だけ潤う)

9)総床面積あたりの住んでいる人数
  うちは、4人で、総床面積は120m2程。
  人数が多ければ、生活に使う水(煮炊きも含め)や、呼気の水蒸気総量も多い。

逆に、
<乾燥する原因として考えられること>
1)オール電化
  ガスや灯油が燃えるときに発生する水蒸気が無い。
  ◎オール電化の家で、灯油を燃やすファンヒータを使ってはいけない。事故のもと。
  (ガス管は引き込んでいないので使えない)

2)室温が高め。(家でもWARMBIZするかって。うちは結果として約20℃です)

3)人数の割に家が広い。(うらやましいです)

4)上記の<あまり乾燥していない理由>に該当しない場合
  (言い切れないですが)



■結露
 我が家は通常は、結露が発生しません。
 次の条件の時にどうなるか、試したときにガラスの下の方の隅に、
 うっすらと非常に細かい水滴(というより、はーっと息をかけたときのような状態)が付いていました。
  ・夜間、洗濯物(いつもより多め)を、室内干しした。
  ・24時間換気装置を止めた。
  ・蓄熱式暖房機の強さを大から中に弱くした。
「もう、しません(u_u。) 

以上の試みと、通常の生活の違いから分かったことは、
24時間換気装置は全熱交換でも水蒸気が幾分かは外に逃げて絶対湿度が上がりにくくなるので(湿気がこもらない)、冷たい部分(うちは窓ガラス)が露点に達しにくく(湿度が上がりにくくなれば結露する温度も低めになるので)、結露しにくいのではないかということです。
(あたりまえだ!と言われそうですが)

※部屋の中で空気がこもりがちで露点まで冷たくなる場所は、結露の可能性有り。
 前のブログに雑誌から書き出しましたが、10℃以下の部屋があると結露もありえそうです。
 押入、タンスの裏もよく指摘されます。
 アルミサッシ(樹脂複合でないもの)は、冷たいです。
 昔の団地なら、鉄サッシも冷たく結露が当たり前で、寒い日は結露がつららになっていました。
 

 ☆20~10年前独身時代の軽量鉄骨アパート住まいでは、結露はありませんでした。
  断熱も気密もほぼ無く、外と同じだったからです。
  吐く息が白く、台所に残っていた水が凍っていたのに驚き、寒さでよく目を覚ましました。
  

※結露について知りはじめると、よどみ、水蒸気の粒の小ささと拡散性、建材の透湿性、露点、湿り空気線図が鍵だと感じてきました。(あたりまえだ!と言われそうですが)

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2010年12月28日 (火)

住み心地(室温)

今回の記事は、住み心地の参考になるでしょうか?
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私は、それまで住んでいた賃貸マンションのいやな所を、新しい家では繰り返したくはありませんでした。

■賃貸マンション(安めの家賃)
【冬】
 ①玄関ドアの隙間から砂埃とともに、ヒューと音を立てて冷たい空気が入り込む。

 ②北側の部屋の窓ガラスに結露し、レースのカーテンもガラスにへばりつく。

 ③窓の隅やサッシには結露から発生した黒カビが残る。

 ④寝室の襖を閉め切って家族で寝ていたが、朝起きると、息の匂いがこもっていた。
  真冬は、起きてみると息が白くなる日があった。

 ⑤脱衣所が寒く、赤ちゃんのために遠赤外線の電気ストーブを買った。脱衣所だけがむっとする暖かさで、廊下やリビングに戻るとフローリングの床が冷たく、厚手の靴下が欠かせなかった。

【夏】
 ⑥南側にある化学工場からの匂いが気になって窓を開けたくなかったが、暑いので開けていた。我慢ならないときは、窓を閉めてエアコンをつけた。


■新居
 ①玄関ドアは気密性が高く、すきま風はない。
 ②結露しない。
 ③結露しないのでガラス窓周辺はカビない。
 ④温度差がほとんど無いので、そもそも寝室を閉め切らない。
  閉め切ったとしても換気装置により空気が入れ替わって匂いがこもらない。
  早朝でも18℃前後なので息は白くならない。
 ⑤リビング・廊下・脱衣所は、ほぼ同じ温度で寒くない。
   引き戸はほとんど開けっ放し。
   冬でも比較的暖かい日は裸足で過ごす。(無垢フローリングの気持ちよさもある)
 ⑥夏、窓を閉め切ると、エアコンをつけていなくとも、室温は外気温より2℃程度低い。
   朝の低めの室温からの上昇より、外気温の上昇の方が激しいため。
   外気温が34,5℃になる日が多いので夏は小屋裏のエアコンを主に使う。
   小屋裏エアコンを25℃に設定すると、1階のリビングは30℃前後で推移する。
   風呂上がりなどはリビングのエアコンを一時的に追加してつけた。
   窓を閉め切れば(24時間換気システムは稼働)、工場の匂いは部屋に入らなくなった。
   外に出て初めて、化学品工場から匂いが出ていたことを知る日がある。



■新居の温度
 12月26日(日)お昼12時前後の各部屋の温度です。
 温度計の上段が外気温、下段が測定した室温です。

1)リビング・・・20.0℃
   1012260015

2)1階トイレ(北側)・・・19.6℃
   1012260016

3)1階風呂場(北側)・・・19.5℃
   1012260017

4)1階洗面所・・・19.5℃
   1012260018

5)2階トイレ(北側)・・・19.3℃
   1012260019

6)2階子供部屋(南側)・・・19.4℃
   1012260026

7)2階和室(南側)・・・19.7℃ 
  東南の部屋で午前中からの日当たりがよかったためか。
   1012260027

8)小屋裏・・・19.6℃
   1012260029

9)玄関・・・20.2℃ 蓄熱式暖房機の近くのため
   1012260030

・1℃弱の温度差なので、全ての引戸を開け放せます。
 (部屋の個別暖房はしません)

・引戸やドアで仕切らないので、狭い家でも広く感じます。
 (気分的にも大きなメリットです)

・室内の移動が苦になりません。

・寒い廊下を通ってトイレに行く事はなく、ぞくぞく・ピヤピヤしながら服を脱いで風呂場にはいることもありません。
 (赤ちゃんや子どもの服を脱がせてお風呂に入れたり、お風呂から出して脱衣所にちょっとの間安心して置いておけるので楽です。寒くないし、脱衣所に暖房器具が無いからやけどの心配が無い)

・トイレの便座ヒーターは冬も切っています。

・エアコンの暖房はほとんど使いません。

・日中、カーテンを開けて日差しを取り込むと、1℃弱、室温が上がり助かります。
 また、床も一時的ですが暖かくなって足の裏が気持ち良いです。

★例えば、コタツを使いたくなったら、蓄熱式暖房機を弱めて屋内全体の室温を下げればよいのです。

★高断熱・高気密の家は、暖かさ・涼しさを維持するか、暖房を弱めたり窓を開けたりして外の温度に近づけることもできるという、選択肢が増えるということです。

★暑がり・寒がりの人ほど、比較的室温をコントロールしやすい高断熱・高気密の家を体験するのがよいかもしれません。

☆あえて困ったことを挙げれば、
 ・ひんやりした場所に置きたい野菜や果物の置き場に困る。
  例えばリンゴやミカンを箱で買ったorもらったとき、賃貸マンションでは玄関に置いていた。
  →勝手口近くの外に、食料庫を置けばよいのですが。



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『健康』でつくる省エネ住宅

住む人が何処に重点を置いて予算配分するのか。
デザイン・内装・設備にかけるか、断熱・気密・換気にかけるか、伝統工法にこだわるか。

・建てる地域や近所の様子によっても違うかもしれません。
 夏でも朝晩は心地よい風が吹き、冬も温暖な住みやすい地域かもしれません。

・我が家のように、南方向に化学工場があって、夏は南風に乗って匂いが辺り一帯に朝から晩まで漂う地域もあるでしょう。


建てる家は住む人が決めます。工務店の提案や考え方が、建てる人の考えと合えばいいですね。

そんなことを思い浮かべながら、たまたま書店で
”健康”と ”省エネ”というキーワードで目を引いた専門雑誌を開いてみました。
「建築技術」2011年1月号  『健康』でつくる省エネ住宅 です。
1012230006_3 

101~189ページまでの特集です。
見出しと、気になった部分を書き出して見ました。

1.『健康』でつくる省エネ住宅
1.1.省エネ住宅の変遷と今後の行方(南雄三)
  北海道ではドラム缶の単位で全室暖房していたので、高断熱・高気密化で省エネ効果は明白だった。
  本州以西では個別暖房の家ばかりで、無駄にエネルギーを使っていないため、断熱化しても省エネ効果は出てこない。
  「暖かい」と快適性を訴えても「そんな贅沢は要らない」となる。
  そこで、最後の砦が「健康」だったのだ。

1.2.健康住宅のこれまでと今後の展望(南雄三)

1.3.エコハウスは健康が先導して進めるもの(南雄三)
   ・大震災よりはるかに多くの人が入浴中になくなっている。
     阪神・淡路大震災:6500人近く
     入浴中:14000人/年
     (入浴中の大半はヒートショックによる物と推定)
   ・建物と健康のかかわりを科学を知った建主が自分自身で判断するのに任せることが本物。
   ・やはり寒い家は嫌だという建主が多くなれば、伝統建築や寒い建築は変わらざるを得ない。(しかし)省エネを義務づければ、美しい数寄屋造りや伝統の技を継承する建築は一挙に消滅してしまう。寒いと健康にどんな影響があるかを理解しながらもなお数寄屋造りや伝統建築で家をつくりたいというのなら、それは個人の自由である。してはいけないのは、業者が個人の都合で自分の主張を押しつけることである。
   ・10℃以下にしない。
    国民に「建物と健康の科学的なかかわり」を認識させる行動を取る一方で、業者には次の提案をしたい。高断熱・高気密で頑張っている者にではなく、その領域に踏み込めない者たちに対してである。それは、『家の中に10℃以下の部屋をつくらない』ことを、業者の責任において実行することである。
    非暖房室が10℃以下になると結露が起こり、朝までに寝室も含めて、廊下、便所などが10℃以下になるとヒートショックの危険が生じる
    全室暖房とか高断熱・高気密とかいえば重苦しいが、家の中に10℃以下の部屋をつくらないと言えば、少しは気になるだろう。でも簡単にこのレベルはつくれない。
   ・そして貸家では健康評価により劣悪だと評価されれば家主に改善命令を出す所まで、健康住宅を発展させていきたいものである。
   ・人はまず安全を求め、安全が確保されれば健康を求め、健康だからこそ快適を求めたいと思う。安全と健康をまず確保すること、住宅設計の基本は、安全と健康にある。健康を維持増進するためにエネルギーが多く使用されることになったら、知恵を持って省エネを図る。順番は、「健康が先で省エネが後」。ついでに、「断熱が先で創エネは後」も付け加えておこう。

2.対談1
2.1.「健康」と「快適」の正しい議論をしよう(田辺新一・南雄三)
  ・今でも「お年寄りが寒くないと言っているから、昔のままでいいんだ」、と言う建築家がいます。しかし高齢者になると暑さ寒さを感じにくくなるのです。知らず知らずのうちに、熱中症や低体温症になることが問題なのです。
  ・加齢によりそれがだんだん減退していきます。その減衰カーブをなるべく下げないのが、(健康)「増進」です。減衰カーブを緩やかに下げる、と言っても良いかもしれません。PPK(ピンピンコロリ)が理想といわれますが、無くなる前の日まで元気でいたい。・・・その中で住宅は意外と大きな役割を果たしているのではないか、と言うことです。
  ・住んでいる人に「自分の家がどんな状態か」を気づいてもらうことが大切です。住宅が健康に与える大切さを説明したい。自分の家は本当に寒いのか、すべりやすいのか、転落しやすいのかなど、日常生活のなかで他と比較できないもので比較してみることがチェックリストの考え方です。また、居住者に、「自分の家は平均値に対してどのくらいか」を認識してもらい、もしそういうことがあったら、「こういう改修」とか「こういう建て方をすればいい」というメニューを用意することです。
  ・もう一つは、住宅のプロを対象に「これは基本ですよ」「これは推奨しますよ」「選択できるもので、あなたがもし好きなら、増進するために選んでもいいよ」という、ガイドラインをきちんと示すことだと思います。最終的には、国民が住宅にきちんと投資して欲しいと思っています。

3.日本における健康住宅の取り組み
3.1.「健康維持増進住宅研究委員会」の取組み(坊垣和明)
3.2.シックハウス法とその成果(林基哉)
3.3.CASBEE戸建-健康チェックリスト(清家剛)
  ・「CASBEE-健康」既存住宅において居住者自らがチェックするための簡易な診断ツールであり、居住者本人に住宅の問題点に気づかせ、その問題点の改善、さらには専門家によるチェックを受けた上で改修へとつながる事を期待するものである。このツールはあくまで自己診断であるため、専門家を介さない。

4.健康・快適を科学する
4.1.温熱と快適(田辺新一)
  ・温熱環境分野で用いられている協議の熱的快適性とは、一般にネガティブな状態で熱的不快を感じない状態を言う。これに対して、積極的な「快適感」も存在する。自然界の時変動に伴う快適性を、人工環境の中に取り込むのは長年の夢である。しかし、変動を伴う刺激は繰り返して居住者に快適感をもたらすわけではない。最初は気持ち良くても、しばらくすると不快になる。長い時間を過ごす住宅では、暑くも寒くもなく不快がない状態をできるだけエネルギーを使用せずに維持する、という考えが大切になる。
  ・局部温冷感による不快の主要因は、不均一放射、ドラフト、上下温度分布、床温度の4つである。
4.2.断熱と健康(岩前篤)
  ・暑さ寒さはむしろ精神的な克服対象に位置づけられ、快適性を求める高断熱化は”贅沢なもの”、といったイメージもないわけではない。
  ・欧米では、断熱は、コストはかかるが良い物である、という確固たる共通認識があるように思うが、この国では断熱がよくない、いわゆる「断熱悪論」と随所で出会う。断熱材を用い、内外の環境の差を拡大することは、建物にとっても、人間にとってもよくない、という考え方であるが、これもこの国の特徴の一つと言ってよい。
  ・WEBで2万人調査
   寝室の窓仕様からその家の断熱グレードを推定。(アルミでガラス1,2枚=各3,4のグレード、樹脂でガラス2,3枚=各5,6のグレード、木でガラス2枚以上=6のグレード)というグレード順。
   (戸建てor集合住宅から)転居後の断熱グレードとせき・気管支喘息などの改善率をグラフに示している。
4.3.空気と健康(田島昌樹)
  ・この例では、大人は1日に1Kgの食事を摂り、3Kgの水を飲み、30Kgの空気を吸っており、しかも1日に実に90%の時間を室内で過ごすかとから、私たちが、いかに室内空気に対して注意を払う必要があるかが示唆されている。
4.4.健康を増進する浴室(大塚雅之)
4.5.健康を増進する寝室(都築和代)
4.6.健康を増進する街(白石靖幸)

5.健康住宅の実践
5.1.健康住宅の設計(小泉雅生)
5.2.シックハウス対応住宅(濱田ゆかり)
5.3.電磁波過敏症対応住宅(江藤眞理子)
5.4.ケミレスタウンプロジェクト(花里真道)
5.5.自立循環型住宅「省エネルギー改修版」に見る健康改善(早津隆史)
5.6.住宅医ネットワーク(三澤文子)
5.7.バウビオロギー(石川恒夫)

6.海外における健康住宅の取り組み
6.1.英国のBuildingPathology
6.2.欧州の健康住宅評価制度
6.3.北米での建物のダンプネスへの対応

7.対談2
7.1.『健康』で住宅の話をしよう(星旦二・南雄三)
  ・NNKとPPKはどこが違うかは、要介護か元気かの違いです。高齢者の方は「ねんねんコロリ」はよくご存じです。
  ・医療費に35兆円かけるならば、すぐれた住宅に20兆円かけて欲しいと思います。
  ・「家の設計で一番重要なのは健康だ」という言い方をしたらいけないんですかね。例えば、今度CASBEE健康チェックリストができて、それが始まる。既存の家を評価するときや調査するときに、健康の目で見ることは非常に重要なことだと思います。
  ・CASBEEのチェックリストもそうですが、健康にとってより望ましい大事なベースになる部分と、推奨の部分に分けています。ベースの部分は法規制で一定程度「少なくともこれ以下の住宅は貸し出してしてはいけません」という考え方は、ぜひ取り入れて欲しいですね。

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