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2008年11月24日 (月)

何度も読み返した本

これまでのブログで既に書きましたが、その後も何度か読み返している本が写真の本です。

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いい家」が欲しい。・・・初版で家造りの方向性のきっかけとなり(かなりの衝撃とともに身の丈にあった家造りだと金額的に無理かな、とも当初10数年前の独身時代に思っていた)、3版で確信し、4版で空気と換気について考えさせられました。私自身は充填断熱(内断熱)が悪いとは思いません。ただ、満足のゆく家にするには、かえって施工が難しいのではないかと感じたのです。さっき読み返そうと思い、角に折り目のあるページを見ると(182ページ)、ガラスの選択で、東・南・西の三面は夏に配慮して日射遮蔽ガラスを用いる。北面には冬対策を優先して室内側の熱が逃げにくい低放射(Low-E)ガラスを用いることがポイントです。と書いてありました。次の本に解説があります。住み始めてからも暮らし方の参考に手にする本になりそうです。

スラスラわかる断熱・気密のすべて・・・これから家を建てようと考えている方は、いろいろな工法に迷う前に、まずこの本で基本的なところからおさらいするのがとても大切なことだと思います。

私が依頼した横田建設の横田さんが最初の平面図で、なぜドレーキップ窓ばかりを使うのか、その当時お話を聞いて半分くらいしか実感・理解できませんでした。今では適所に使えば便利な窓だと思います。”ドレー”が横に内開きで、”キップ”縦方向で上の方が傾いて開く二通りの開き方ができる窓です。

今改めてこの本の181ページを読むと、網戸が外側に固定できる(窓が内開きだから)。キップ開きにすると多少の雨でも通風ができ、泥棒にも入られない(最近の泥棒は焼き破りしてくるから油断してはいけないが)。キップ開きにしておくと横から見て逆三角の空間ができ、上部から室内の暖気が外に逃げ外部の冷気が下部から入ってくるとのことです。ドイツの家に行くと換気装置はありませんが、このドレーキップがあるそうです。風が無くてもこの温度差(高低差)をつくって換気してくれるそうです。

★遮熱Low-Eペアガラスについては183ページにあります。普通のLow-Eペアガラスは熱線選択膜が室内側のガラスの外側にコーティングされているのに対して、遮熱Low-Eペアガラスは外側のガラスの室内側にコーティングされているそうです。2枚あるガラスのどちらにコーティングするかだけで室内に透過してくる日射が半分近くになるように数値がでています。(Low-Eペアガラス日射取得率0.79、遮熱Low-Eペアガラス0.41) 「いい家」が欲しい。にあった記述と合わせると、東・南・西は遮熱Low-Eペアガラスを、北はLow-Eペアガラスをということだと思います)→図では、”エクセルシャノン”でgoogle検索し、[WEBカタログはこちら]ボタン押下で、「エクセルウインド」(全72ページ)の[WEBカタログ]をクリックして、10ページの下半分を見るとわかると思います。値段は相当高価だと思いますが、恐らく日本板硝子のスペーシアを使った窓ガラスも載っています。遮熱Low-Eペアガラスのペアガラスの間にアルゴンガスを封入し、内側のガラスは2枚のガラスの間が真空になっているものです。さらに窓枠には断熱材が納まっています。先ほどの[WEBカタログ]の最終35ページにあります。

★この本で窓の断熱については170ページから書いてあり、真空ガラスも175ページにあります。

★私が注目したのは、176,177ページの「断熱はカーテンや障子で」 の項です。障子の断熱性能が2重のカーテンでカーテンボックス付きとほぼ同等なのです。なので畳の部屋には障子をつけてもらうように横田建設さんにお願いしました。

★179ページには、「ヘーベシーベ」「パラレルシーベ」という言葉が出てきます。新宿のOZONEに行ったとき、無垢木材の断熱玄関ドアのお店があり、引き戸にはヘーベシーベが使われていて実際にいじってみました。なるほどこれで気密を高めるのかと感じましたが、私にとっては、毎日の開け閉めにはちょっと面倒な気がしました。どうしても引き戸という方にはヘーベシーベになるのでしょう。

★先ほどの遮熱Low-Eペアガラスの解説の続きで184ページに内付けブラインドはレースのカーテンより高い効果を見せますが、障子より効果が低いのが気になります。とあります。少し進んで、ブラインドは内付けにしてはダメなのです。そこで外付けにすると状況は一変します。日射を遮り、しかもブラインドの羽が吸収した熱も室内に入りませんから、日射取得率は実に0.17にまで下がります。素晴らしい。欧州ではよく見かけるこの外付けブラインドは日本ではまだ市場に出回っていません。。「こんな部品が欲しいなあ」と思うのですが。風や汚れの問題で市場性がないということなのでしょうか。と書いています。私もそういうものが欲しいと思いgoogle検索したら→外付けブラインドは、今はあります。”外付けブラインド”でgoogle検索すると、およそ次の商品が検索できます。●東邦レオ株式会社が輸入している「エーデルヴァレーマ」 ●オイレスECO株式会社の「サンシャディ」 (このほかにもYKKAPにもありましたが同社のアルミサッシに取り付けるように読めたので残念です) 電動シャッターの羽の角度が変えられるものです。値段が高いでしょうが検討する価値がありそうです。「サンシャディ」の方の「お客様の声」欄を一通り読みました。メンテナンスのために定期的に油を差すようです。●三和シヤッターからも出ていることを、依頼先の横田建設さんから教えてもらいました。

■本物の家は「こだわり」がつくる・・・第3章 安心・安全 建て主参加 長寿命の家づくり を改めて読み直しました。建て主の気構えを再認識しました。建て主には直接関係有りませんが、225ページからの屋根下地アスファルトルーフィングの丹念な施工方法に納得しました。

■大工棟梁のいい家づくり基本の知恵130・・・現実的なところでの(プレカット材をうまく使いこなすなど)指摘が多く、また昔からの大工の仕事と道具(尺杖・図板など)の説明も興味深い。前回書いた基礎の立ち上がりの上面は、基礎天端というそうですが(223ページ)、前に書いたレベラーで水平を造る方法では、この本では224ページに次の記載がある。「基礎の上には常にレベラーが入っているから平らだというのだが、途中で型枠が切れたりする可能性だってある。だから『そうはいかないよ』と私なんかはいってきた。これは最近開発された簡略化のための材なのだ。手間をかけずに基礎の上端を水平に仕上げるという発想のものだ。これをほとんどどこでもつかっている。しかし、張っている内に色々問題が出た。きっとハウスメーカーなどでも問題が出たのだろうと思う。」ここで話題が変わっている。どんな問題か大変気になるが具体的にかけない事情があるのだろうか。水平をとることについて、天端ならしを含めていろいろと書いてある。よほどうまくいっていない家が多いのか。●246ページに脱衣所のフローリング貼りで、風呂の入り口部分に縁をつけ(バスマットを置くあたり)、縁でいったんフローリングを切るやり方が書いてある。こうしておけば万一、湯上がりの水で痛んだフローリングを縁で切った部分だけ貼り直せばよいので、洗濯機や洗面設備を動かして全体を貼り直さなければならない大工事をしなくて済むという工夫です。筆者はリノベーションもやっているので、たいていどこが傷むのかを知っているのでこの方法を考えたそうです。この工夫は早速、我が家でも取り入れます。

■材料・計画から施工まで ◎図解でわかる◎ 木造建築の構造・・・4年前にまだ家を建てる具体的な計画がないときに、木造の建物の構造が知りたくて買いましたが(もっと昔、独身の時は鵤工舎(いかるがこうしゃ)にあこがれて寺社建築の構造についてわからないながらも図書館の本を読んでいました))、教科書のようで途中で投げ出しました。いざ、家を建てるとなったとき、この本の存在に気づいて押し入れから掘り出し、今度は目的意識があるので読めました。この本の良いところは、木造建築といいながら他の本にはあまり書いていないが必要な基礎のコンクリートのことが3-2、3-3章にあることです。●横田建設さんで実践している2段筋交いと似たものが123ページにあります。●部材などの名前や木造建築に出てくる名前を知るのに役立ちました。→土台・火打土台・ホールダウン・窓台・まぐさ・間柱・管柱・大引・根太・胴差・軒桁・小屋梁・母屋・棟木・垂木・野地板、継手と仕口、金物類(金物・アンカーボルト・羽子板ボルト・筋交いプレート・短冊金物・山形プレートなど)、配筋の「D13」というのは、はじめ何のことやら?でしたが、Dがごつごつのある異形鉄筋で、直径13mmの事だとわかりました。

※建築中の家を見ていて非常に気になるのは、角の通し柱が土台から5mmからそれ以上、はみ出て接合されている家があったことだ。はみ出た柱の部分は土台に乗っていない。設計ミスかプレカットミスか現場での建て方が悪いのか。

※建て売り住宅の基礎にモルタルの仕上げをしていた左官屋さんがいたので、塗り方を見ていた。シラス壁塗り体験で教わって自分でも塗った経験があるので、プロの左官屋さんの手際の良さは見ていて気持ちよかった。一段落したところでこちらから話しかけると、次はこてを変えてならしてゆく、こての厚みが違うなど、話がしたかったかのように語ってくれた。これから弁当を食べるというので、お礼を言って去りました。本当は建て主さんがお茶を持って話をすればどんなに気持ちのいい仕事ができるだろうと思いました。

■「いい家」にするために 木造住宅を建てるとき・買うときの【詳細】チェックポイント・・・自分の家のことを知るため・実施設計図書の見方・各工程のチェックポイントが実践的に書かれているので、大変参考になります。前の本で配筋で、「D13」が出てきましたが、こちらでは「D15」「SD20」が191ページにでてきます。こちらは木材のJIS規格でDが未仕上材・SDが仕上材、15や20は含水率15%以下、20%以下という意味だとわかりました。5章からは工事の流れに沿って見方とチェックポイントが書かれています。よそのお宅の工事中の現場を見てわからなかったことなどが有ればこの本を見て確認していました。内容が充実していて1800円はお買い得です。

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■建築知識2007年10月号、2008年9月号・・・建築現場を知りたくて買いました。

本来は建て主でなく建設業者向けの雑誌ですが、付属のDVDの解説があるためとてもおもしろかったです。

10月号ではプレカット工場の中までカメラが入ります。

9月号は、2009年10月1日以降に引き渡される新築住宅を対象に施行される住宅瑕疵担保履行法について、保険法人による2回の構造を中心とした現場検査に対応するための現場監理者向けの企画DVD+本誌の特集だが、建て主が見ても十分興味深い内容です。前にも書いたかもしれませんが、9月号の27ページに地鎮祭の注意点まで書いてあるのには全く親切な解説だ。例えば①修祓之儀(しゅうふつのぎ)で神官がお祓いをし④祝詞奏上(のりとそうじょう)で神官が家を建てる報告と工事の安全を祈願する祝詞をあげ、参会者は頭を下げる⑥苅初の儀(かりぞめのぎ)では設計者が斎鎌(いみがま)を持ち草を刈る所作を「エイ、エイ、エイ」と発して行う⑦穿初の儀(うがちぞめのぎ)では建築主が斎鍬(いみぐわ)を持って土を掘る所作を3度行い、続いて施工者が斎鋤(いみずき)をを持って土をすくう所作を3度行う。最後に⑪神酒拝戴(しんしゅはいたい)・直会(なおらい)で、神饌品を下げ、御神酒で乾杯し供え物を戴く。とある。また祭壇の例も写真で解説してある。●地鎮祭(起工式)での監理のポイントは、監理のタイミング:遣り方前後に、境界石・杭の位置の確認を済ませ、事前に建築主に地鎮祭の流れと必要なものお礼代を伝えておくとある。●こんどは「40d」という表記が配筋検査の31ページに出てくる。これはD13の13mm異形鉄筋ならばその40倍の長さの520mmのことを表すようだ。配筋を520mm重ねて定着がとられているかを確認すると記載されている。かぶり厚の確認にしても監理者の仕事だが、建て主もこんな点をチェックするのだなと知っておいた方が良いと思うし、自分の家はどのように建てられてゆくのかという素朴な疑問・興味を満たしてくれる本でした。●9月号のこの特集は、(社)日本建築士会連合会の継続職能開発(CDP)の自習型研修プログラムだそうです。特集の最後に3つの設問があり、バーコードがある回答欄にレ点を付けてCDP手帳に貼り付けて建築士会で研修記録データとして登録するそうです。

※しろうとだから不思議に思うのだが、地業の時の防湿シートの厚みが0.2mmで破れにくいとされている点。よほど強い素材なのか。それでも配筋検査後でコンクリート打設前に、配筋時に破れた防湿シートは防湿テープで補修する。と記載されている。ごつごつの砕石の上に敷くのに0.2mmで、この上に基礎スラブとなるコンクリートが乗っかるのだから、破れはしないかと思う。防湿シートの意味がしろうとにはよくわからない。

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コメント

たかおさん、はじめまして。
コメントありがとうございました。

ブログ拝見しました。感想を一言。「凄い!」何が凄いって、こんなに多くの本を読んで研究されたんですね。
本の要点はとても分かりやすく楽しかったです。そこで、読みたくなったのが、「スラスラわかる断熱・気密のすべて」でした。
ちょうどLow-Eガラスのことや計画排気について調べていたところなので、参考になりそうです。ありがとうございます!

たかおさんのブログは盛り沢山なのでまだ目を通せていないところがありますが、また参考にさせてください!

ちなみに障子ってすごいんですね・・・。

投稿: SUMAI | 2008年12月31日 (水) 10時22分

◎ブログを見て頂きありがとうございます。スラスラわかる・・・の本は、たまたま本屋で見かけたもので良い買い物をしたと思っています。障子やふすまの断熱性能は意外に凄いですね。今、南側の掃き出し窓のガラスを遮熱タイプか断熱タイプにするか迷っているので、依頼先の横田建設さんに相談する予定です。冬は昼間に太陽の暖かさを室内に取り込み、フローリング・構造用合板を通してわずかかもしれませんがその暖かさを基礎のコンクリートにため込み、夜それが暖房の足しになればと期待しているからです。また、夏は太陽が南中の位置のときは角度が70度以上と高いのでひさしで室内に太陽の光が入らないかもしれないとも思っているからです。でも真南にくるまでとその後に西に傾くときは部屋に入ってくるでしょうから、やはり遮熱タイプかとも思っています。また遮熱タイプはUVカット効果があるのでこれも魅力的です。(遮熱カーテンを使ってもいいのですが)
◎家が長持ちしてして気持ちよく健康に過ごせるといいですね。そう思って本を読んだり、他の方のブログを見たりインターネットの記事などを見ているところです。
43歳をすぎようとし他にも色々あって、家の中の温度差が少なく心臓に負担のかからない(ヒートショックを防ぐ)ことが現実味を帯びてきました。また子供のためには、結露せずそれによりカビが生えずダニを増やさず(必ずいるので掃除機をこまめにかける、昔、NHKのためしてガッテンで「ダニは生かさず殺さず」がベストであることを見ました。薬で殺すと死骸からアレルギーの原因になる物質が出るし、生かして増えるとフンがアレルギーの原因になるとのこと)シロアリを寄せつけない家を造りたいと思っています。

投稿: たかお | 2008年12月31日 (水) 17時21分

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