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2008年8月 2日 (土)

自然素材について考えさせられた

「大工が教えるほんとうの家づくり」を読んだ。

正直言うと依頼しようとしている建築会社の体感ハウスに入ったとき化学物質から発散されているかのようなツンとした匂いが若干気になっていたので、この本を読んで、予算配分を工夫して、なるべく自然素材を使いたいと考えさせられた。つまるところ、予算上ベニヤ合板を使わなければならないとしたら、その悪影響を受けない屋根の下地ぐらいにし、他は無垢の木と漆喰とするのが良いようだ。(漆喰は手に入りにくくなっていると、社団法人 日本左官業組合連合会のホームページに書いてあった。一方でQ&Aのページで「確かに安い内装材と比較すると若干高いかもしれません。日本の風土には、左官の塗り壁が一番良いと言われております。材料メーカーも現在、需要に応じて品質が良くてしかも安い材料を出しております。」と書いてもある。)

第六章 予算 に素材の違いによるコストダウン試算表が参考になります。他の章とあわせて色々考えると、

・屋根はガルバニウム鋼板(スレート瓦やセメント瓦は耐久性や重量に難があり安っぽいとのこと)で軒を十分に出して雨が土台に当たらないようにする(総2階では無理だが)

・床下地は無しか杉

・床は杉・ケヤキ・ラオス松・唐松・ナラで塗装は天然の蜜蝋ワックス仕上げ

・柱は地元で良質の杉が採れればその心材で4寸以上(檜のほうが強度・耐久性で勝るが輸送費をかけて運んでくるより、地元の手頃の価格の杉のほういいとのことだが・・・良質の杉の見極めと木どりができる優秀な大工ならの話だと思う)

・土台は、栗(昔はレールの枕木に使っていた)、青森ヒバ(高価)、檜

・内壁は漆喰(クロス張りより高価、珪藻土は含有率が少ないものが多いので使わない)、天井は床よりも重たい印象の素材は使わない。

・外壁は、モルタルの下地塗りの上にリシン掻き落し櫛引仕上げ。(本に写真がありますが上品で予算が許せば是非使いたいと思います)モルタルに化学塗料の吹き付けは安っぽく年月を経るとみすぼらしくなると書いてありますが、どうでしょうか。

・浴室はユニットバスだけは化学物質の塊なので止めましょうと書いてあり、ショック。十和田石や伊豆石、でなければタイル。

・収納・押入れこそ、無垢材を。これは納得。杉や桐。

・断熱材はポリスチレン(商品名:スタイロフォーム)の内断熱。外断熱は高価でそのために他の素材の質を落として化学物質の高気密のなかにいて24時間換気するなら自然素材にお金をかけたほうが良いのではないかという考えのようです。とはいいながらも、化学物質過敏症の人のために造った家ではポリスチレンが使えないので(檜や松も刺激が強すぎて使えず杉を使ったそうです)、炭化コルクを外張りにし(外断熱)たそうです。

この本の写真はどれも木や壁の美しさが出ていて良いのですが、特に気に入ったのは21ページのラオス松の床、52ページのリシン櫛引仕上げの上品さ、147ページの回杜庵の数奇屋の玄関で特に玄関の屋根を広く取ってあるので贅沢なところ。151ページで同じく回杜庵の唐松の床。163ページの下駄箱の上の壁の角が丸く漆喰で塗られているところ。丸みが部屋の中の一部でもあると和む。180ページのカウンターキッチンから南側の部屋越しに外を見た眺めが美しい。できれば水周りと屋根の写真も載せて欲しかった。

最後に、どれだけ腕の良い丁寧に仕事をしてもらえる大工さんにめぐり合えるかが大事なことだと感じた。

■契約した土地の分譲地の造成を見てきた。分譲地の真ん中を通る5m公道の側溝の工事をしていた。

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